研究活動に関心がある県内の高校生が、気軽に研究の場に触れられるよう、環境創造センターならではの研究体験を提供し、高校生の科学への興味や今後の福島県の環境回復・創造を担う人材の育成のため、福島県、日本原子力研究開発機構(JAEA)、国立環境研究所(NIES)及び福島国際研究教育機構(F-REI)の四機関が連携して実施しています。
普段分析や研究を行っている職員が講師となり、高校生に分析などを体験してもらいました。
生徒の皆さんからは「測定から分析まで体験できて良かった」「化学の道へ進むときの道しるべになった」などの感想をいただきました。
【開催日等】
〇 令和8年7月6日(月) 福島県立安積高等学校 SSHクラス 2年生 36名
〇 令和8年7月29日(水) 福島県立福島高等学校 SS部 1年生 22名
〇 令和8年8月4日(火) 福島県立会津学鳳高等学校 SSコース 1年生 35名
〇 令和8年8月19日(水) 福島県立会津高等学校 科学部 1,2年生 11名
〇 令和8年8月25日(火) 福島県立磐城高等学校 自然科学部 1年生 11名
【実施内容】
1 液体シンチレーションカウンタを用いた放射性物質の分析
液体シンチレーションカウンタを用いて、環境試料に模したトリチウム試料を測定することにより測定原理を学び、得られたデータについて採取環境等の考察を行いました。
2 河川から考えるマイクロプラスチック問題
国際的にも非常に関心の高い環境問題であるプラスチックによる海洋汚染について、発生源である河川での試料の前処理方法や赤外線分光分析装置(FT-IR)等を用いた分析方法を学びました。また、河川のマイクロプラスチックの現状から解決方法について考えました。
3 現場調査をするための講義(湖沼編)
湖沼の調査に必要な知識について、実験などを通して物理・化学・生物のそれぞれの視点から理解を深めました。また、最後には調べたことを生徒たちに発表していただきました。
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4 環境調査に関する調査分析体験
実際に行っている工場・事業場の排水等の生物化学的酸素要求量(BOD)の分析を行い、水質汚濁について考え、自分たちの身の回りの生活などを振り返っていただきました。
5 放射能調査に関する調査分析体験
大気中に浮遊する塵の放射性セシウムの採取、試料の前処理・測定方法を学び、模擬試料の前処理を行いました。また、結果の解析方法を学び、実データの解析を行いました。
6 3Dシミュレーションによる小型ドローンの操作体験
災害・事故現場等の危険な場所では、人間に代わって作業を行える遠隔操作機器が重要な役割を担っています。なかでも小型ドローンの技術革新は著しく、福島第一原子力発電所の廃炉作業においても現場調査に活用されてます。本コースでは、ドローンモデルの制作とプログラミングを通じて3Dシミュレーションの基礎を学ぶとともに、シミュレーション上でドローンの操作を擬似体験し理解を深めていただきました。
7 環境・社会のデータサイエンスで地球を視る
データ整理やプログラミング言語「R」を用いた解析方法を学び、福島県内のオープンデータを用いて解析を行いました。
8 放射線を探せ-ノーベル賞の発明を100均で作ろう-
放射線計測機による放射線の測定により放射線の特徴を理解し、身近な材料で受講者が作成した霧箱により、放射線を可視化して観察しました。