第1~3回ワークショップ 記録レポート
概要
福島県内外の高校生が、東日本大震災と原子力災害を学び、福島県の復興状況(街並み、先端技術産業など)を見学しました。見て聞いて、学んだこと、感じたことをまとめました。
県内外の高校生が環境創造センターの取組を学びました。また、コミュタンサイエンスアカデミア、ふくしまナラティブ・スコラ、ふくしまSDGsカレッジ修了生から受講の感想やふくしまの良さなどに関する話を聴講し、感じたことを言語化。感想の発表や質疑応答を行いました。
県内外の高校生が第1回・第2回を振り返って感じたふくしまのポジティブな部分とネガティブな部分を付箋に書き出し、理想のふくしまの姿を見える化しました。グループ内で共有し、よりよいふくしまにするための「課題」と「ヒント」について話し合いました。
地方公務員事務職、国立科学館勤務を経て、現在はフリーランスとして活躍中。2019年から現在まで、環境創造センターが実施する人材育成講座「コミュタンサイエンスアカデミア」の講師も務める
令和7年8月6日(水)ワークショップ 第1回目 「ふくしまの過去と今を知る」

福島県内外の高校生が集まり、東日本大震災に関する伝承施設や被災した街並みの現在の姿、原発事故後に集積が進んでいる先端技術産業施設を見学しました。
はじめは、バスに乗って東日本大震災・原子力災害伝承館へ向かいました。顔を合わせて間もないこともあり、緊張した面持ちでバスにゆられていました。
伝承館は県外の高校生はもちろん、県内の高校生にとってもインパクトのある展示が多かったのではないでしょうか。当時幼かった高校生たちにとって、改めて東日本大震災・原子力災害の様子を知るきっかけとなり、各々が震災や原子力災害について考えることとなりました。高校生の1人は、震災当時の生活がよりリアルに伝わってきて、“無言の体験談”を聞いているような気持ちになったと話してくれました。
伝承館を後にし、次は福島水素エネルギー研究フィールドFH2Rに向かいました。
FH2RはNEDO、東芝エネルギーシステムズ(株)、東北電力(株)、岩谷産業(株)が、2018年から福島県浪江町で建設を進めてきた、再生可能エネルギーを利用した世界最大級となる10MWの水素製造装置を備えた水素製造施設です。
なかなか最新のエネルギー事情やそのシステムについて学ぶ機会がない学生たちにとって、今後ふくしまでエネルギーをどのように取り扱っていけばいいのか、どう向き合っていけばいいのかを考えるきっかけとなりました。また、その最新技術が集まって作られた施設・設備を実際に見て学ぶことで、ふくしまが着実に復興している様子をより具体的に感じられたのではないでしょうか。




令和7年8月7日(木)ワークショップ 第2回目 「環境創造センターの取組、人材育成講座修了生の体験・その想い」

この日は午前中に福島県環境創造センター交流棟「コミュタン福島」の施設を見学しました。
見学前には、環境創造センターの取組、人材育成講座について説明を聞き、センターの環境回復・創造に向けた取組への意識を高めました。コミュタン福島の見学では、ふくしまの現状や課題について学び、“ふくしまのミライ”について改めて考えました。
コミュタン福島での施設見学を通して、ふくしまのこれまでの歩みや環境創造センターの活動内容がクリアになったのではないでしょうか。
午後からは高校生は3班に分かれて、人材育成講座の修了生たちの話を聞きました。
4人の修了生は、彼らが感じた震災直後の葛藤や悩み、人材育成講座を通してどういった考えをもって人生を歩んでいこうと考えたのか、今後自分にどういったことが必要と思ったのかなど、様々な観点からプレゼンしました。修了生の考え方や経験を聞くことで、ふくしまについて更に興味をもってもらうことができたのではないでしょうか。
当日のプレゼン内容はグラフィックレコーディングとしてまとめ、質疑応答終了後には、高校生が最も強く感じたこと、印象的だったことなどを付箋に書き出し、振り返りを行いました。
ワークショップ第3回目に向けて、高校生たちが「ふくしまの変わってほしくないところ、変わってほしいところ」などを宿題として、考えてくることになりました。




令和7年9月20日(土)ワークショップ 第3回目 「よりよい“ふくしまのミライ”に向けて」

最後のワークショップは3班それぞれの高校生が持ち寄った宿題を素材として活用し、議論をしました。各班には4人の修了生も一緒になって参加し、高校生と共に考え抜きました。
議論した内容は以下のとおりです。
- 福島県内外の違い
- ふくしまのポジティブなところ、ネガティブなところ
- 理想のふくしま
- 理想のふくしまを実現するための課題
- 今のふくしまのよいところを維持するために必要なこと
ふくしまのポジティブなところ、ネガティブなところを出し合い、ポジティブなところは現状を保つ必要がある視点、ネガティブなところは逆に改善する伸びしろのある視点と思考を変換しながら、観光や資源、そこに住む人々、文化や環境など様々な要素を出して、各班なりの「今後のふくしまにどうあってほしいか」「そのために何が必要なのか」を話し合いました。1日では足りないような課題ではありますが、環境や生い立ちの全く違う高校生たちがそれぞれの班に分かれて、意見を出し合い、その考えをまとめていきました。
ワークショップの最後には、各班、限られた時間の中で堂々としたプレゼンを披露してくれました。各班の意見は共感を得られるもの、新しい気づきがあったものなど様々だったと思いますが、どの意見もまっすぐに受け止めて、自分たちなりに解釈していた様子でした。
3回のワークショップはあっという間に終えましたが、各班の意見を11月の「ふくしまミライフェス」で発表・ディスカッションするために、更に整理していくことになりました。












