とことん!ふくしまトーク

とことん!ふくしまトーク

2025年11月15日・16日に環境創造センターの開所10周年を記念して「ふくしまミライフェス」が開催されました。 本イベントは、開所から10年が経過し、これまで環境創造センターが実施してきた教育・研修・交流やモニタリング等に関する取組の成果を広く発信するとともに、これからのふくしまの復興・再生を担う若者世代の意見を踏まえ、一人ひとりが“ふくしまのミライ”のためにできることを考えるために実施したものです。

※環境創造センターは、平成27年10月に業務を開始して以来、 福島第一原子力発電所事故からの環境の回復・創造の拠点として、「モニタリング」、「調査研究」、 「情報収集・発信」及び「教育・研修・交流」の4つの事業において、福島県、JAEA、NIES及びF-REIの4者が連携協力して、県民が将来にわたり安心して生活できる環境づくりに取り組んできました。

15日にトークセッション・パネルディスカッションを開催し、福島県内外の高校生や福島県環境創造センターの人材育成講座の修了生たちが“ふくしまのミライ”について語り合いました。

イベント当日を迎えるまでに、高校生・修了生はワークショップに3回参加し、震災直後のふくしまの過去や復興に向けた努力を続けている今の状況、これからのふくしまに必要なことなどを、共に学び議論しました。

第1~3回ワークショップ 記録レポート

概要

令和7年8月6日(水)ワークショップ 第1回目「ふくしまの過去と今を知る」
@東日本大震災・原子力災害伝承館、福島水素エネルギー研究フィールド(FH2R)※浪江町立請戸小学校経由

福島県内外の高校生が、東日本大震災と原子力災害を学び、福島県の復興状況(街並み、先端技術産業など)を見学しました。見て聞いて、学んだこと、感じたことをまとめました。

令和7年8月7日(木)ワークショップ 第2回目「環境創造センターの取組、人材育成講座修了生の体験・その想い」
@福島県環境創造センター交流棟「コミュタン福島」

県内外の高校生が環境創造センターの取組を学びました。また、コミュタンサイエンスアカデミア、ふくしまナラティブ・スコラ、ふくしまSDGsカレッジ修了生から受講の感想やふくしまの良さなどに関する話を聴講し、感じたことを言語化。感想の発表や質疑応答を行いました。

令和7年9月20日(土)ワークショップ 第3回目「よりよい“ふくしまのミライ”に向けて」
@福島県環境創造センター

県内外の高校生が第1回・第2回を振り返って感じたふくしまのポジティブな部分とネガティブな部分を付箋に書き出し、理想のふくしまの姿を見える化しました。グループ内で共有し、よりよいふくしまにするための「課題」と「ヒント」について話し合いました。

ファシリテーター
科学コミュニケーター
本田 隆行さん

地方公務員事務職、国立科学館勤務を経て、現在はフリーランスとして活躍中。2019年から現在まで、環境創造センターが実施する人材育成講座「コミュタンサイエンスアカデミア」の講師も務める

令和7年8月6日(水)ワークショップ 第1回目ふくしまの過去と今を知る

「ふくしまの過去と今を知る」

福島県内外の高校生が集まり、東日本大震災に関する伝承施設や被災した街並みの現在の姿、原発事故後に集積が進んでいる先端技術産業施設を見学しました。

はじめは、バスに乗って東日本大震災・原子力災害伝承館へ向かいました。顔を合わせて間もないこともあり、緊張した面持ちでバスにゆられていました。

伝承館は県外の高校生はもちろん、県内の高校生にとってもインパクトのある展示が多かったのではないでしょうか。当時幼かった高校生たちにとって、改めて東日本大震災・原子力災害の様子を知るきっかけとなり、各々が震災や原子力災害について考えることとなりました。高校生の1人は、震災当時の生活がよりリアルに伝わってきて、“無言の体験談”を聞いているような気持ちになったと話してくれました。

伝承館を後にし、次は福島水素エネルギー研究フィールドFH2Rに向かいました。
FH2RはNEDO、東芝エネルギーシステムズ(株)、東北電力(株)、岩谷産業(株)が、2018年から福島県浪江町で建設を進めてきた、再生可能エネルギーを利用した世界最大級となる10MWの水素製造装置を備えた水素製造施設です。
なかなか最新のエネルギー事情やそのシステムについて学ぶ機会がない学生たちにとって、今後ふくしまでエネルギーをどのように取り扱っていけばいいのか、どう向き合っていけばいいのかを考えるきっかけとなりました。また、その最新技術が集まって作られた施設・設備を実際に見て学ぶことで、ふくしまが着実に復興している様子をより具体的に感じられたのではないでしょうか。

令和7年8月7日(木)ワークショップ 第2回目環境創造センターの取組、人材育成講座修了生の体験・その想い

「環境創造センターの取組・人材育成講座修了生の体験・その想い」

この日は午前中に福島県環境創造センター交流棟「コミュタン福島」の施設を見学しました。
見学前には、環境創造センターの取組、人材育成講座について説明を聞き、センターの環境回復・創造に向けた取組への意識を高めました。コミュタン福島の見学では、ふくしまの現状や課題について学び、“ふくしまのミライ”について改めて考えました。
コミュタン福島での施設見学を通して、ふくしまのこれまでの歩みや環境創造センターの活動内容がクリアになったのではないでしょうか。

午後からは高校生は3班に分かれて、人材育成講座の修了生たちの話を聞きました。
4人の修了生は、彼らが感じた震災直後の葛藤や悩み、人材育成講座を通してどういった考えをもって人生を歩んでいこうと考えたのか、今後自分にどういったことが必要と思ったのかなど、様々な観点からプレゼンしました。修了生の考え方や経験を聞くことで、ふくしまについて更に興味をもってもらうことができたのではないでしょうか。
当日のプレゼン内容はグラフィックレコーディングとしてまとめ、質疑応答終了後には、高校生が最も強く感じたこと、印象的だったことなどを付箋に書き出し、振り返りを行いました。

ワークショップ第3回目に向けて、高校生たちが「ふくしまの変わってほしくないところ、変わってほしいところ」などを宿題として、考えてくることになりました。

「環境創造センターの取組・人材育成講座修了生の体験・その想い」Photo1
「環境創造センターの取組・人材育成講座修了生の体験・その想い」Photo2
「環境創造センターの取組・人材育成講座修了生の体験・その想い」Photo3
「環境創造センターの取組・人材育成講座修了生の体験・その想い」Photo4
■グラフィックレコーディング
国立環境研究所 福島地域協働研究拠点 地域環境創生研究室
研究員 有廣 悠乃さん

令和7年9月20日(土)ワークショップ 第3回目よりよい“ふくしまのミライ”に向けて

「よりよい“ふくしまのミライ”に向けて」

最後のワークショップは3班それぞれの高校生が持ち寄った宿題を素材として活用し、議論をしました。各班には4人の修了生も一緒になって参加し、高校生と共に考え抜きました。

議論した内容は以下のとおりです。

  • 福島県内外の違い
  • ふくしまのポジティブなところ、ネガティブなところ
  • 理想のふくしま
  • 理想のふくしまを実現するための課題
  • 今のふくしまのよいところを維持するために必要なこと

ふくしまのポジティブなところ、ネガティブなところを出し合い、ポジティブなところは現状を保つ必要がある視点、ネガティブなところは逆に改善する伸びしろのある視点と思考を変換しながら、観光や資源、そこに住む人々、文化や環境など様々な要素を出して、各班なりの「今後のふくしまにどうあってほしいか」「そのために何が必要なのか」を話し合いました。1日では足りないような課題ではありますが、環境や生い立ちの全く違う高校生たちがそれぞれの班に分かれて、意見を出し合い、その考えをまとめていきました。

ワークショップの最後には、各班、限られた時間の中で堂々としたプレゼンを披露してくれました。各班の意見は共感を得られるもの、新しい気づきがあったものなど様々だったと思いますが、どの意見もまっすぐに受け止めて、自分たちなりに解釈していた様子でした。

3回のワークショップはあっという間に終えましたが、各班の意見を11月の「ふくしまミライフェス」で発表・ディスカッションするために、更に整理していくことになりました。

「よりよい“ふくしまのミライ”に向けて」Photo1
「よりよい“ふくしまのミライ”に向けて」Photo2
「よりよい“ふくしまのミライ”に向けて」Photo3
「よりよい“ふくしまのミライ”に向けて」Photo4

トークセッション・パネルディスカッション 記録レポート

概要

令和7年11月15日(土)環境創造センター10周年記念イベント「ふくしまミライフェス」
@コミュタン福島

・トークセッション:環境創造センター 発 人材育成の現場からのリアルボイス
・パネルディスカッション:ふくしまのミライ〜復興・再生のネクストステージ〜

登壇者 [トークセッション]
■セッションスピーカー:人材育成講座修了生
門馬 裕佳さん
コミュタンサイエンスアカデミア
門馬 裕佳さん
佐藤 永彬さん
コミュタンサイエンスアカデミア
ふくしまナラティブ・スコラ
ふくしまSDGsカレッジ
佐藤 永彬さん
平田 智哉さん
ふくしまナラティブ・スコラ
平田 智哉さん
平子 七海さん
ふくしまナラティブ・スコラ
平子 七海さん
■ゲストスピーカー
(株)QuizKnock CEO/クイズプレーヤー
伊沢 拓司さん
■ファシリテーター
科学コミュニケーター
本田 隆行さん
登壇者 [パネルディスカッション]
■セッションスピーカー:福島県内外の高校生
鶴田 竜ノ介さん
筑波大学附属駒場高等学校2年
(A班代表)
鶴田 竜ノ介さん
鈴木 悠心さん
福島県立会津学鳳高等学校1年
(B班代表)
鈴木 悠心さん
進藤 慶さん
福島県立会津学鳳高等学校1年
(C班代表)
進藤 慶さん
■ゲストスピーカー
(株)QuizKnock CEO/クイズプレーヤー
伊沢 拓司さん
■ファシリテーター
科学コミュニケーター
本田 隆行さん
■グラフィックレコーディング
国立環境研究所 福島地域協働研究拠点
地域環境創生研究室 研究員
有廣 悠乃さん

令和7年11月15日(土)トークセッション環境創造センター発 人材育成の現場からのリアルボイス

環境創造センター発 人材育成の現場からのリアルボイス

環境創造センターにおける「教育・研修・交流」事業の振り返りを通して、ふくしまのミライの人材育成をテーマに、人材育成講座の修了生と伊沢さんによるトークセッションを実施しました。

4人の修了生は、「コミュタンサイエンスアカデミア」、「ふくしまナラティブ・スコラ」、「ふくしまSDGsカレッジ」それぞれの講座の修了生です。

4人には人材育成講座で印象的な経験や、講座受講後の視点の変化などについて発表してもらいました。
短い時間の中ではありましたが、それぞれが自分の想いを、自分の言葉で伝えてくれました。

■門馬 裕佳さん
学んだこと:異なる意見を受け入れる力と対応力

アカデミアを通して、様々な人たちと科学的視点で議論をしていく中で、異なる価値観を尊重すること、ファクト(事実)チェックを行うことで情報を整理していくことなどを学んだそうです。同期との議論で意見が食い違っても、折り合いをつける過程で伝える力、対応力が向上し、柔軟性や多角的な視点が身についたと話をしてくれました。

■佐藤 永彬さん
学んだこと:『こういうのもあり』という気づきと個性の尊重

ふくしまナラティブ・スコラで同期の個性豊かなプレゼンに衝撃を受けたと語ってくれました。書道パフォーマンスなど、型にとらわれない表現に感銘を受けて、『こういうのもあり』なんだと気づいたそうです。福島のことを語る時は震災や原発は切り離せないものだと思っていたけれど福島=震災ではないこと。大事なことは各々が持っている多様性であり、その多様性を否定するのではなく、伸ばしていく必要があるのだと自身の考え方に変化がおきたと話してくれました。個性の尊重の重要性を理解し、学校もこういった感性を伸ばす場になってほしいと発表してくれました。

■平田 智哉さん
学んだこと:印象論ではなくデータで語る、否定しない関わり方

ふくしまナラティブ・スコラの講座の中で「福島のことをデータで見た際にどれだけ知っているのか」というテストに参加したときに、主観と客観(データ)のギャップに衝撃を受けて、データを用いて語ることの重要性を理解したと同時に、語るということは自分自身をどう表現するのかということを考えたそうです。また、自身の意見を伝えていく取組の中で相手のバックグラウンドを意識し、「他者を否定しない関わり方」について学ぶことができたのは貴重な経験だったと教えてくれました。

■平子 七海さん
学んだこと:語る言葉を見つける難しさと価値

ふくしまナラティブ・スコラ受講時は震災について語る言葉を持ち合わせてなく、それを模索していた平子さんは、コロナ禍と震災を重ね合わせ、自分の言葉で語ることに挑戦してきました。参加をとおし、ふくしまと向き合っていくことで、ふくしまが『自分ごと』になっていき、自分も震災を語っていいんだと気持ちが変化していったそうです。復興という言葉の多義性に気づき、物事の重層性を考える力を身に着けることで、福島を他者視点で考えられるようになったと語ってくれました。

4人の発表のあとは伊沢さん、本田さんを交えたディスカッションで会場が盛り上がりました。 同じ人材育成事業でも、サイエンスアカデミアは客観的視点、ナラティブ・スコラは自分から見える景色で語る主観的視点を育くむなど、それぞれ違う側面をもった育成事業です。両方を経験した佐藤さんは『科学→ナラティブ』の順序が頭の整理にも役立ったと、両方を学んだことで分かった独自の話も伝えてくれました。ナラティブ・スコラの修了生である、平田さんは『問いを前向きに立てる姿勢』を学び、平子さんは『復興の多義性』に気づくことで、客観的な事実に対して、懐疑的または批判的な視点を養うことができたと語ってくれました。

また、修了生からは、ふくしまで育っていく後輩たちに向けて、簡単に語られてしまった伝承だけでなく、語り得なかったこと、語られなかった伝承にも想いをはせてほしい、福島=震災ではなく、自分たちの地元ふくしまについて考え、1度アウトプットしてみてほしいなどのメッセージをいただきました。

こうしたディスカッションの中で伊沢さんは、佐藤さんの発表内にあった「こういうのもありなんだ」という考え方をキーワードとして示され、人はバイアスを持ちやすいからこそ、他者を否定しそうになった時にこの言葉を思い出してみることが大切なのではないかとお話しされました。

今回のセッションは、ふくしまの未来を担う人材育成の取り組みと、そこで育まれた『科学的思考』『語る力』『多様性の尊重』を修了生のリアルな声で伝えるものになりました。キーワードは『こういうのもあり』。多様な価値観を受け入れ、未来を創造するヒントが詰まっていました。

令和7年11月15日(土)パネルディスカッションふくしまのミライ〜復興・再生のネクストステージ〜

環境創造センター発 人材育成の現場からのリアルボイス

パネルディスカッションの前半戦はワークショップの各班代表者から、ワークショップの最終日に議論した「県内外のちがい」「理想のふくしま」「理想のふくしまを実現するための課題」「今のふくしまの良いところを維持するために必要なこと」について発表してもらいました。

班で話し合った内容を以下のようにまとめきてくれました。

■鶴田 竜ノ介さん(A班)
理想のふくしまの姿:県内でヒト・モノ・コトを自給自足できて、文化・観光・移住に魅力的なふくしま

A班は、福島県内のヒト・モノ・コトの「自給自足」をテーマにまとめてくれました。ヒト・モノ・コトが満たされるふくしまであれば、人口減少に歯止めがかかるのではないかということでした。また、自給自足の視点からエネルギーの持続可能性に着目し、原子力依存からの脱却と再生可能エネルギーの拡充を前提に、ふくしまが日本の自立を先導する地域像を話してくれました。 情報発信の重要性についても語ってくれており、東日本大震災・原子力災害の『正確な情報』は知りたい人にしか届かない難しさがあること、ワークショップ後、家族にふくしまの話を試みるも『反応は薄かった』――日常会話に熱量を載せる難しさも話してくれました。

■鈴木 悠心さん(B班)
理想のふくしまの姿:人と人とが支え合い、未来を創り、世界に希望を発信する「あたたかいふくしま」

B班は、理想のふくしまの姿に対して、必要なコトを具体的に考えてきてくれました。一次産業×文化×モビリティを横断する提案で、経済の発展も今の環境も両立させる視点が際立ちました。

  • 農業起点の地域活性(オリジナル政策・物語化・情報発信強化)
  • 『方言カルタ』による高齢者の孤立防止(文化×福祉の接点づくり)
  • 水素活用の高速鉄道(移動時間短縮と環境配慮の両立)

今回のワークショップを通して、県外の高校生に「まだまだ福島県は人口が多いから大丈夫」と言われたことがあって『常識が壊される面白さ』があったこと、県外の視点によって、欠点が長所に裏返る体験ができたことを語ってくれました。今後は「東京に出たい」という率直な本音を話してくれましたが、会場参加者からはその後「戻ってきたいふくしま」になっていてほしいという意見もありました。

■進藤 慶さん(C班)
理想のふくしまの姿:人が増え活気にあふれているが、豊かな自然・地域性も失われていない「人間と自然のバランスが取れた街」

C班は、理想のふくしまの姿に向かうためには「人口減少」が諸悪の根源だとまとめてくれました。必要なこととして「ふくしまの独自性のPR、情報発信」「都会との差別化」「自然が豊かでありつづけること」「高等教育・雇用機会の拡大+少子化対策」を提案し、PRでヒトを呼び、テレワークによる差別化で人口の流出を止める、PRで県外に流出した人たちが戻りたくなる、少子化対策で次の世代を育てるという好循環を生むことが大切なのではないかと発表してくれました。 テレワークでふくしまを選んでもらうために、高校生の段階で働き方の多様性を教育することや、ふくしまならではの自然や気候の多様性を伝え、暮らしのストレスの低さを提示することもできるのではないかとディスカッションが展開されていきました。

3人の説明の後はフリーディスカッションとなり、更に会場が盛り上がりました。

最初に鶴田さんに県外の視点で福島について知れたことを質問したことをきっかけに、北海道や沖縄県のように分かりやすい特色がない、ふくしまならではのものがなかなか定まらないという話になりました。会場参加者から「ふくしまの1番のPRポイント」としても、食べ物や観光地など様々な意見が挙がるなか、進藤さんの発表の際に触れられた浜・中・会津での気候の多様性をはじめ、ふくしまにはオールマイティーの良さがあるという逆転の発想を伊沢さんから伺うこともできました。

「よりよいふくしまに向かっていくために、自分でできることは何がある?」という質問の中で、ふくしまのことをより深く知って、それを多くの人たちに伝えていくことが大事だという意見がありました。SNSの広告などの情報発信よりも、伝わる人の数は減るかもしれないけど、知り合いがとても楽しそうにふくしまのことを話している方がより深く伝わるかもしれない、それは街づくりの関係人口を増やしていくことと似ているかもしれないとファシリテーターの本田さんからコメントをいただきました。また、鶴田さんから子どもたちがやりたいことを否定するのではなく、後押しする環境整備が必要で、それを福島県が支援できればよいのではというコメントもありました。
逆に「自分だけではできない、こういう環境があればいいのになというものがあれば」という話題では、「SNSでふくしまへの想いをつたえる」「来ただけでは終わらない、定住につながるための話ができる人、その機会を増やすこと」など参加した高校生は伝えることの大切さに気づきを得られたようでした。まずはふくしまのことを意識し、話せる人が増えていくことが大切なのではないか、震災から時間が経過していく中で各世代で様々な意見を語りあっていくことが必要なのではないかという話になりました。

伊沢さんは、「情報発信」において手法以前に伝えるべき情報の大切さを語られました。普段我々が知らない・考えない情報を「発見」したことが、今回のワークショップや事業を通して意義があったのではないかとおっしゃっていました。

環境創造センターは開所時からふくしまのことを考え続ける施設であり、これからもそれは変わりません。時にはそこに外部の方が混ざり合いながら、様々な意見や発見が生まれ、それを発信していく、そして継続していくことが大切だと再度認識することができました。今後もふくしまのミライを多くの皆様と共に考え、情報を発見し、伝えていきます。今回のイベントは福島県環境創造センターの開所10周年をきっかけに、若者世代と一緒にふくしまを知り、ミライを考え、発信していく貴重な一歩となりました。