除染・廃棄物(令和2年度福島県環境創造センター成果報告会)

 

口頭発表(題目をクリックすると動画に移動します (YouTube))

題目 除染・廃棄物部門の取組について
(10分)
発表者 福島県環境創造センター
小磯 将広
   

 

ポスター発表(画像もしくは題目をクリックすると拡大表示されます)

除染・廃棄物1 除染・廃棄物2 除染・廃棄物3 除染・廃棄物4
福島県が実施する除去土壌等仮置場に関する研究 令和元年度台風第19号通過に伴う空間線量率変化 一般廃棄物焼却灰中の放射性Cs溶出特性と粘土鉱物による難溶化方法の検討 除染活動支援システム
【RESET】
除染・廃棄物5 除染・廃棄物6 除染・廃棄物7  
水害廃棄物と一般廃棄物の混焼が焼却主灰の発生量および焼却残渣の放射性Cs濃度に与える影響 改質除去土壌からの環境質の浸出挙動
(中型ライシメーター試験)
汚染廃棄物焼却残渣におけるストロンチウムの溶出成分について  

 

除染・廃棄物部門長(井上正(一般財団法人電力中央研究所名誉研究アドバイザー)のコメント

 

除染・廃棄物部門では速やかな環境回復や放射線に対する県民の安全、安心の確保を目的として調査、研究を実施している。除染に関しては除染効果の確認、予測並びに除去土壌の保管時の安全性の確認を行い、これまでに除染の効果が維持されていることや仮置場で除去土壌等が安全に貯蔵されていることが確認できた。また、廃棄物に関しては中間貯蔵施設の処理過程における適切な管理、焼却による減容化時の放射性物質の挙動と溶出抑制、廃棄物最終処分場における放射性物質の挙動把握等を実施しており、焼却時や処分時にゼオライト等を用いて放射性物質の移動が抑制できることが確認できた。一方、昨今の異常気象による降雨時の放射性物質の移行挙動の評価においてもその移行により放射線量率の増加がないことが確認された。今後は除染実施後の長期にわたる放射性物質の移行や処分場での漏えいの有無を確認していくとともに、中間貯蔵施設の安全な稼働、土壌の再生利用時の安全性の確認などを行っていくことが必要である。また、これらの成果は広く県民はじめ内外に公表することが求められる。